戸建とマンション選ぶとしたら

司会・・・やはり現場を見せてもらうのは難しそうですね。
安全上やプライバシーの侵害を理由に拒絶される場合が多いと聞きますが、現場の情報公開を何らかの方法で考えてもらいたいですね。構造といえばマンションは鉄筋コンクリート造や鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造が多いですが、メンテナンスさえしっかりしていれば100年、200年はもつものなのでしょうか?
氏原・・・大阪府では、万博の時に建造した新御堂筋の道路橋が、あと数年で設計耐用年数を超えてしまいます。
一般の建築なら築後、おおよそ70年が構造的な耐用年数に相当するのではと思っています。ではこれを超えるとどうなるんでしょうか?
いきなり倒壊はありえませんが、耐震設計基準の改定などを考慮すれば、扱いが昭和56年以前と以後では大きく異なるのは事実です。
イギリスは人口4500万人で一年の住宅着工件数が14万件数。
アメリカが人口2億4000万人で同着工件数が160万戸。日本は人口1億2000万人で同120万戸。
イギリスの住宅が100年持つとすればアメリカは50年、日本は25年が限度という事実は、着工件数と人口の関係からも立証できます。
我々の建築に対する考え方が、欧米と根本から異なっていることを認識しなければなりません。
古民家は100年から250年は充分に耐えています。薬師寺の故・西岡棟梁は、コンクリートは100年、ヒノキは1000年。これを金物で繋ぐのは許せない!と設計者の浅野教授と論争をしたそうです。
結論をいうと、マンションの許容耐用年数は設備を中心に30年未満。
とても100年やそれ以上の寿命をまっとうできるとは考えられません。
司会・・・アメリカやイギリスでは、日本より長く住まう、または、長くもたせるということですね。だから、セルフメンテナンスが多いのですね。
逆説的に言うと、セルフメンテナンスの難しいマンションは寿命が短いということなのかもしれませんね。
これからの時代、長くもたせる思考方法が必要だと思いますが、そのためには将来を見込んだプランニングが必要です。
これは現在の中古マンションと現在の新築マンションの違いを比べると見えるかもしれません。
将来のマンション像として、どのような姿が見えるでしょうか?
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山口・・・つくる側(売り手)と住まう側(買い手)の意識の差もあるでしょう。
ひとくくりで一般論を言えば、マンションは景気(建設費、土地代、金利など)に左右されて質や鐘が決められているように感じます。
ただ、なかには独自の路線で、他とは一線を引いて将来像をみつめながら質の高い物を提供しようとしているところもあります。多少のコストはかかりますが、資産としての有用性なども考噸してのことです。
長期のメンテナンスフリー、配管の分離、空間の自由度、既存の組織(技術、コスト、画一プラン、中古市場、管理体制などに関わる人たちによる限界)ではない新しい組織、資産価値や利用価値としての経済性の考え方などで、従来のマンションとは違った物を求めて供給をしている人たちもいます。
すでにその動きは一部ではじまっているのですが、住まい手側がそこまで意識をもっているかどうかに、マンション像が隠れていると思います。
スラム化しないマンショをどうやってつくっていくのか。ここにポイントがある気がします。